科学研究費「外国語教育研究における再現可能性の検証と新たな研究領域の創出」
研究課題:20H1284
研究機関:同志社大学
研究代表者:鬼田崇作
研究期間:2020/4/01~2023/3/31
キーワード:外国語教育 再現可能性
本プロジェクトの核心的な問いは「外国語教育の先行研究の結果はどの程度再現可能なのか」です
この問いの背景には以下の2つの観点があります
外国語教育研究は多分に心理学における主要な研究方法を使用しており,心理学と同様に先行研究の再現可能性に関して疑問がつくこと
外国語教育研究は歴史が短く,さらに研究方法において後発的だったが,近年,ベイズ統計(Bayesian statistics)などの比較的扱いやすく自由度が高い統計解析が可能になってきていること
私たちは,この追試研究で得られたデータとコードをできるだけ公開するように努め,(オープンデータ・オープンコード),そしてより適切な分析方法を提案します
この問いに答えるために,私たちは以下の8個の領域の研究に対して直接的・概念的・部分的・再計算的な追試(replication)を実施します
語彙習得
リーディング
リスニング
スピーキング
ライティング
文法指導
学習方略
動機づけ
私たちは,外国語教育研究の研究者のみならず,教育実践者,そして外国語教育分野の内外を視野に入れ,よりよい外国語教育を求めて再現可能性に関する議論をやめません。このような姿勢の下,以下のような点に関して研究を実施します
再現可能性への認識
再現可能性を希求することの功罪
再現可能な研究のための研究方法
オープンサイエンス・市民科学・データサイエンスと外国語教育研究